なぜ人と組織は変われないのか 第一部:変われないの本当の理由
第一章:人の知性に関する新事実
・知性とは
・知性は、自分が客観視できる思考や感情と、自分が認識できない思考や感情の線引できまる。
・知性に進化
・大人になってからも、以下の3つの段階を進化していくことがわかった。
・知性の三段階
・環境順応型
・周囲の状況や期待に応えることを第一とする。帰属意識を抱く対象に忠実に行動しようとする。
・自己主導型
・自己の判断基準を持ち、それに沿って周囲の状況や期待について判断し、選択を行う。
・自己変容型
・複数の判断基準を持ち、それらを絶対視しない。場面に合わせて最適な基準を適応しようとする。
・二種類の課題
・技術的課題:やり方を知ることで解決できる。
・適応を要する課題:思考様式を変更することで解決できる。
第二章:問題をあぶり出す免疫マップ
・免疫マップとは
・変革のプロセスがどのように個々人に左右してくるかを見えるようにするもの
・具体的には、以下の4つを考える。
・改善目標
・阻害行動
・裏の目標:阻害行動をとってしまう原因
・強力な固定観念:個々人の思考のモデルを作っている根本的な信念
・人が変われない原因
・人は自分の認識システムを認知できていない。
・自己改革をしようとすると、裏の目標が達成されなくなる恐怖や、変化後への漠然とした不安が生じる。(変化後の状況に無防備で投げ出される感覚)
・認識システムを認知できないため、この不安や不安の原因を特定できない。
・そのため、改善目標を成し遂げるために行った方がいいことが分かっていても、阻害行動を取り続けてしまう。
・免疫マップの意義
・裏の目標や固定観念を書かせることで、不安や不安の原因について目を向けられるようになる。
第三章:組織の不安に向き合う
・免疫マップを用いた組織の改革をおこなうために
・リーダーが率先して自己改革を行うことが必要
・リーダーが自ら自己改革を行うことで、メンバーは取り組みに対して背中を押される。
・職場のチーム単位で行うことが必要
・免疫マップを用いた改革をチーム単位で職場での内省と自己実験を続けやすい環境ができる。
・お互いに自己成長を促すという共通言語ができる。
・改善点の指摘が互いに行い易くなる。
・チームのメンバーが進捗を評価してくれる。
なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践
- 作者: ロバート・キーガン,リサ・ラスコウ・レイヒー,池村千秋
- 出版社/メーカー: 英治出版
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