なぜ人と組織は変われないのか 第三部:変革を実践するプロセス
第八章:変わるために必要な3つの要素 手法を実践するために必要な3つの要素
・3つの要素
・やる気
・自分の固定観念を変えるという非常に大変な作業なので、強く改善したいと思うことが大切
・自分の大切な人やものが傷つけられるという強い危機感がいい
・固定観念に気付く過程で、それが与える悪影響の大きさに気付くことで、やる気が高まることも多い。
・思考と感情の両輪
・固定観念を知り、またそれを変えても安全だと心から思えることが大切。
・行動と思考の両輪
・阻害行動の観察を行い、裏の目標や固定観念について探る
・避けるべき行動を実際にとってみて、自分の思考様式の検証を行う。
・この段階では、行動をとってみて、どういう心境の変化があるかを探るかを知ることが大切。行動を変えることが目的ではない。
・そのため、何を行って、何の情報を得たいかをしっかりと考えておく必要がある。
・変革に成功した人たちの共通点
・思考と行動の両方を変えようとした。片方を変えればもう片方も勝手に変わるとは考えなかった。
・思考と感情と行動を観察し、観察の結果を情報として活用した。無意識の目標にも目を向けた。
・思考様式を変えて、選択肢が広がった。
・明確な目標を持って、リスクを伴う行動をとった。その過程でデータを集め、新しい思考様式を形成した。
第九章:診断ー変われない原因を突き止める 変革を拒む免疫機能を診断するためのプロセスを説明。
・改善目標を立てる
・周囲の人に目標についてコメントをもらう
・知性を高めなくては解決できない、適応を要する課題を選ぶ。
・その目標が自分にとって至上命題と感じるくらいに大切なものである。
・その目標が周りの人にとっても重要である。
・目標達成のために、主として自分の努力が必要だと認識できている
・阻害行動をリストアップする
・率直でかつ具体的にかく。
・思いつく限りリストアップする
・改善目標を行う際に具体的に足を引っ張っているものを書く。
・この段階では、どうしてそのような行動を取っているかはまだ考えない。
・裏の目標を探る
・不安を探る
・恐怖を呼び起こす感情そのものを見つける。
・退屈感とか、面倒とかそういうものではない。
・例えば、退屈を感じるのは興味がないからで、興味がないのは、何らかの不愉快な感情を味わいたくないから。それを見つけ出す。
・裏の目標を明らかにする
・裏の目標を達成しようとすると、阻害行動を取る必要が出てくる。
・裏の目標は自己防衛と関わりが明確でなくてはいけない。
・固定観念を特定する
・固定観念は、事実だと思い込んでいるものかもしれないし、すぐに謝りだと気付くものかもしれないし、どちらか判断が付かないものかもしれない。
・ただし、何らかの面で自分が正しいと感じてきたものである必要がある。
・固定観念は、裏の目標を生み出すものでなければならない。
・固定観念は、今まで足を踏み入れてこなかった世界に気づかせてくれるものでなくてはならない。
第十章:克服ー新しい知性を手に入れる 免疫機能の乗り越え方
・免疫機構を乗り越えるステップ
・序盤
・免疫マップを作る。
・中盤
・目標への道のりを作成する。
・目標、最初の一歩、際立った進歩、成功の指標を考える。
・自己観察を行う。
・終盤
・事後調査を行う
・固定観念がどうなっているか確認し、変革を継続するための落とし穴を見つける
・
・固定観念の妥当性の検証実験
・前提
・思考様式の変化を軽んじない
・行動至上主義になると、一度固定観念に反する行動をとって満足し、継続が期待できない。
・あくまでここで行うのは、実験であることを理解する。
・実践
・検証する固定観念を選ぶ
・検証する方法を考える
・具体的にどういう行動や発言をするか計画する
・どのようなデータを集めるか考える
・どういう結果が得られたら固定観念が反証されたか(立証されたか)を決める
・実験のアドバイス
・安全でささやかな実験をする
・近い将来実行可能な実験をする
・データを集める目的で実験する
・実験シートを埋める
・実験の結果を解釈する
実験シート
1a. どういう行動を取ろうと思っているか
1b. 1aの実験により、強力な固定観念に関してどのよな情報を得られるか
2a. 実験でどういうデータを集めたいか
2b. 実験でどういう結果が出れば思い込みが正しいor正しくないと結論づけられるか
2c. 実験について報告したい人、見守ってほしい人、コメントが欲しい人はいるか
3a. 実験は以下の基準を満たしているか
[ ]実験は安全か?(最悪の結果になっても耐えられるか)
[ ]試す相手は適当か
[ ]すぐ実行できるか